環境調和型製品/LCAの活用
基本的な考え方
環境保全のためには製品の環境負荷を低減することが重要であると考え、早くから環境に配慮した製品・サービス「環境調和型製品」の提供に努めてきました。また、製品の製造段階だけでなく、原材料調達、生産、使用、廃棄・リサイクルを含めたライフサイクル全体での環境負荷低減を目指し、LCA(ライフサイクルアセスメント)を活用したモノづくりを進めています。
2022年1月、サステナビリティビジョン「asv2050/2030」を策定し、従来の環境調和型製品を環境と共生する社会の実現を目指す「環境価値」と改め、そこに快適・健やか・安全な社会の実現を目指す「生活価値」の基準を加えた「サステナビリティ貢献製品」として再定義しました。今後は、「環境価値」と「生活価値」を備えた製品・サービスの拡大を進めていきます。
目標と実績
目標
実績
2022年度の環境調和型製品売上高は1,050億円(前年比8%増)で、環境調和型製品売上高構成比は62.4%(前年比2.0ポイント減少)でした。全製品の売上高が増加となったため、環境調和型製品の売上の割合が微減となりましたが、ラミネート接着剤やUVインキなどの売上高構成比は上昇しています。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
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環境調和型製品 売上高(億円) |
948 | 951 | 949 | 970 | 1,050 |
環境調和型製品 売上高構成比(%) |
60.4 | 62.6 | 66.0 | 64.4 | 62.4 |
集計範囲:中核事業会社(トーヨーカラー (株)、トーヨーケム(株)、東洋イン キ(株))および関係会社(東洋ビジュアルソリューションズ(株)、東洋モートン (株))の国内計5社
- 2018 ~ 2020年度は東洋アドレ(株)を含む計6社でしたが、2021年度に トーヨーケム(株)に東洋アドレ(株)が吸収される形で経営統合しています。
LCAの活用
当社グループは、製品の原材料調達、生産、使用、廃棄・リサイクルを含めたライフサイクル全体での環境負荷を「見える化」するため、製品のLCA(ライフサイクルアセスメント)を継続して行い、その結果を公表するとともに、環境負荷の少ない製品の開発に活用しています。近年は欧州や各業界からのGHG排出量開示要求の高まりに応えるべく、脱炭素推進活動の一環としてGHG排出量の開示ルール策定やシステム整備を進めています。新製品開発においては、製品の製造段階だけでなく、お客様の使用時や廃棄といったサプライチェーン全体での環境負荷の低減につながるよう環境情報を開示しています。