開発方針・体制
開発方針
私たちが目指すのは、機能や品質といったモノの価値だけではなく、人の心や感性に響く価値を世界中の人々に提供し、心豊かな持続可能な社会を実現していくことです。
この考えのもと、新技術の追求、新しい方法論の駆使によりイノベーションを生み出し、グループ技術基盤の強靭化に取り組んでいます。
artienceグループの強みであるコア素材・コア技術、具体的には色材・ポリマー等の素材設計技術や分散技術、塗加工技術をより強化し、新製品開発・新技術開発・新生産技術開発に加え、新事業開発にもチャレンジし、世界の人々に対しその感性を揺さぶるような、新しい価値を提供していきます。
方針① 戦略的重点事業群の新製品、新技術、新生産技術の開発
artienceグループでは、経営計画artience2027/2030“GROWTH”にて、市場の成長性と自社技術が活かせる分野という観点から、モビリティ・バッテリー関連事業、ディスプレイ・先端エレクトロニクス関連事業、環境・バイオ・エネルギーなどの次世代事業の3つを戦略的重点事業群として定めました。
これらの分野において、国内・海外事業会社の連携による新製品開発、探索活動の強化やイノベーションプロジェクトの推進による新技術開発、将来のスマートファクトリー化・省人化・時短生産に備えた新生産技術の獲得に取り組み、グループ全体のR&D機能、生産技術機能の強化・拡大を目指しています。
経営計画 artience2027/2030 “GROWTH”
方針② 海外での新製品・新事業開発による拡大
海外でその拠点ならではの現地のニーズに合わせた新製品、新事業の開発を実行するために、海外技術メンバーや現地大学等と日本人技術者の知恵を融合します。
さらに、海外R&Dの設立といった海外独自の開発体制の構築を行うほか、海外技術キーマンの採用や育成、専門技術者の育成に取り組みます。
方針③ 新しい研究開発方法へのチャレンジ
テクノロジープラットフォームと生成AIやMI、計算化学の融合による研究開発方法の変革
これまでに培ってきた技術はテクノロジープラットフォームとしてデータベース化していますが、これをさらに進化させ、見える化・使える化していきます。
結果だけでなく、実験の狙いや考察、技術者がどのように思考したのかをきちんと残すこと、そしてその情報を容易に引き出せること。AIを活用することで検索しやすくし、欲しい解答を簡単に入手できる状態にしていきます。生成AIやMI、計算化学を活用することで、国内・海外の研究活動において技術の積み上げや技術探索、新事業開発を活性化させます。
オープンイノベーションの更なる拡大
競合他社に勝てる技術を確立するために、自分たちの資源だけを積み上げても到達できないのであれば、外から新しい技術を手に入れていく活動もこれからは必要だと考えます。
国内・海外の大学やアカデミア、スタートアップ、パートナー企業との連携を強化させ、バックキャストで考えて、発展していくストーリーをきちんと持って、artienceらしさを大事にしながら、将来の核となる事業を見据えて展開していきます。
戦略的知的財産の事業での活用
新しく開発した技術を特許化していくのはもちろん、すでに当たり前に使っている技術も特許化することに取り組んでいます。さらに、知財はいかに早く出すかが重要なので、AIを使ってスピーディーに知財化する、「AI知財」を実現する活動を始めました。強い知財、営業の武器になるような知財を戦略的に活用していきます。
開発体制
事業会社技術部門/研究所における、事業活動に基づく短期・中期開発と、グループの将来事業を見据えたホールディングス研究所による長期開発の3つの階層に分けた開発体制をとっています。各組織の技術シナジーを通じて、持続的なイノベーションの創出を目指します。
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お問い合わせ
artience株式会社 グループ R&D 本部
TEL:03-3272-5732