製品・ソリューション

基材つなぎテープ(スプライステープ)

基材つなぎテープ(スプライステープ)
紙やフィルム基材のロールを「つなぐ」ためのテープ 。
たったそれだけの役目ですが、このテープの選定が生産効率の向上やプロセス改善に大きな影響を与えます。

基材つなぎテープとは

基材つなぎテープ(スプライステープ)とは、ロールtoロールでの印刷/各種フィルム加工を行う際に、原反ロールと次の原反ロールをつなぎ合わせるための接着テープです。印刷・加工の方式や基材の種類を問わず、幅広く用いられます。

・オフセット印刷
・グラビア印刷
・フレキソ印刷
・粘着加工
・コーティング加工
・ラミネート加工

生産現場での課題

冬場の寒さでテープがつかない

一般的に低温環境ではテープの接着力が低下してしまうため、剥離などのトラブルが起きやすくなります。
特に冬季には深刻な問題となり得ます。場合によってはテープを保温しておく必要もあり、暖房の効いた場所でテープを保管するなどの対応を余儀なくされるケースもあります。

つなぎの時に速度を落とさなければいけない

基材の種類や使用するテープによっては、高速のまま基材をつなぐと、テープの剥離・基材の破損などのトラブルが起きてしまいます。
よって、つなぎのタイミングで加工速度を落とす必要があり、作業効率低下の要因となります。

加工時の熱でテープがやられる

蒸着/スパッタリング/粘着加工など、高温環境下で行う加工の際、高熱によりテープの浮き・剥がれ・粘着剤の染み出し等が発生することがあり、作業性の低下の要因となります。

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解決へのPOINT

トーヨーケム製品の強み

トーヨーケムの基材つなぎテープDF4000シリーズ/LE831Pシリーズは、
長年に渡り大手印刷会社様・コンバーター様での安定した生産の実現を支えています。

0°Cの低温環境でも強力に接着

独自の粘着剤設計により低温環境での接着性を向上させ、0°Cの場合でも常温時(23°C)と変わらない性能を発揮。冬場も、それ以外の季節も、気候条件に関わらず安定した作業が可能となります。

200m/分以上の高速加工に対応

初期接着力に優れているため、高速でも剥離がなく、加工速度を維持した状態のまま基材つなぎを行うことができます。フィルムグラビアでは200m/分以上、新聞印刷では400m/分以上の速度での使用実績があります。

基材の種類や加工方法を選ばず使える

各種印刷紙、OPP、PET、NYなど主要な基材へ幅広く対応。また、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、新聞印刷、各種フィルムコーティングなど用途も選びません。

高耐熱テープもラインナップ

蒸着やスパッタリング、粘着加工など高温環境での加工を行うお客様のために、シリコーン系粘着剤を使用した高耐熱テープもご用意しています。

製品ラインナップ

低温接着性 高速適正 耐熱性
DF4000
シリーズ
LE831
シリーズ

DF4000シリーズ(両面テープ)

両面テープDF4000シリーズは、0℃の低温環境でも強力に接着し、また高速での加工でも剥離がなく安定した使用が可能です。
瞬時に継ぎ部を識別するため視認性に優れた赤・黒の色付き。それぞれ厚み違いの品番をラインナップしています。

DF4110/4120
DF4250/4260
DF4270

LE831シリーズ(片面テープ)

蒸着、スパッタリング、粘着加工などの高温環境下での用途に向けて、高耐熱シリコーン粘着剤を使用した片面テープLE831P-BKをラインナップ。シリコーン剥離処理面への接着も可能。
両端部には粘着剤が塗られていない(パートコート)ため、粘着剤のはみ出しの心配がありません。

LE831シリーズ(片面テープ)のイメージ1
LE831シリーズ(片面テープ)のイメージ2

性能表

項目(単位) DF4110 DF4120 DF4250 DF4260 DF4270 LE831-P BK
粘着テープの厚さ(μm) 140 105 105 70 140 80
剥離ライナーの厚さ(μm) 135 135 135 135 135 50
対応基材 新聞紙、コート紙、ライナー紙、薄紙、OPP、PET、NY、セロファン、各種透明蒸着フィルム など

※ご使用前に相性をご確認ください

粘着力ステンレス
0℃(N/25mm)
17.6 14.7 14.7 10.3 17.6 -
粘着力ステンレス
23℃(N/25mm)
13.7 11.8 11.8 8.8 13.7 9.8
保持力 80℃(mm) 0.1 0.1 0.1 0.0 0.1 0.0

※150℃1hr

ボールタック 14 10 10 9 14 11

使用上の留意点

  1. 被着面をきれいにしてください(ほこり、ゴミ、水分、油分を取り除いてください)。
  2. 被着体のバリ・ソリの無いようにしてください。
  3. 貼りつけ作業は、なるべく20℃前後で行ってください。
  4. テープを貼った後は、よく圧着してください。
  5. 使用に際しては必ず事前にテストを行い、使用目的に適合するかどうか確認してください。
  • 本テープは工業用テープですので、下記の用途へは使用しないでください。
    ・皮膚に直接貼付される用途、あるいは皮膚へ貼付される恐れのある用途。
    ・食品に直接貼付される用途。

保管時の留意点

  1. 直射日光を避け、室内に保管してください。高温度・高湿度の場所には置かないでください。 (温度は5℃~40℃、湿度は60%以下が望ましい条件です。)
  2. 製品は直接地面や床に置くことを避け、通気性のある台に置いてください。
  3. テープを重ねて保管する場合は、テープ巻側面に剥離性材料(合紙など)を挿入し、必ず縦に積んで保管してください。

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トーヨーケム株式会社 情報・通信材営業本部

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