「色材設計」「ポリマー設計」の応用技術 バイオ
技術概要
インキ事業を中心に培った、色材やポリマー等の素材設計技術をバイオサイエンス分野に応用し、従来技術では不十分であった、生体分子の凝集、吸着、染色といった様々な課題を解決する独自素材の開発を行っています。
色材設計技術を応用した、細胞やエクソソームなどの生体分子を迅速かつ安定的に染色する蛍光プローブや分子標的色素、ポリマー技術を応用した、タンパク質の凝集・吸着を制御するブロッキング剤やタンパク安定化剤を提供しています。
artienceグループのバイオサイエンスソリューションについては、以下のページもご参照ください。
製品事例
バイオ用色材:蛍光プローブ
バイオ用色材として、ディスプレイやエレクトロニクスの分野で培った光吸収/蛍光波長の制御技術と生体分子との相互作用を制御する技術を組み合わせて、in vitroおよびin vivo観察に最適な蛍光プローブを開発しています。これらのプローブは、蛍光強度、光安定性に優れ、標的の生体分子を素早くかつ均一に染色し、長期にわたる高感度なイメージングを実現します。
Sciforiem® FI7500
Sciforiem® FI7510
高感度イメージング用近赤外蛍光プローブ Sciforiem® FI シリーズ
バイオ用ポリマー
バイオ用ポリマーとして、エレクトロニクス分野で培ったポリマー合成技術と親-疎水制御技術を組み合わせて、バイオ分野へのアプリケーション開発を行っています。検査診断用途においては、ポリマーと医療機器等のプラスチック基材、またはタンパク質との相互作用を制御してブロッキング剤やタンパク質安定化剤を開発しています。また、細胞培養用途ではポリマーと細胞との相互作用を制御して、クランピングの抑制やタンパク質の産生量を増加させるための培地サプリメントを開発しています。
ブロッキング剤・増感剤
抗体液への添加による増感効果
抗原:ヒト血清由来アルブミン
捕捉用抗体:ヤギ由来抗ヒトアルブミン抗体
検出用抗体:ヤギ由来抗ヒトアルブミンHRP標識抗体
タンパク質安定化剤
抗体希釈液への添加によるタンパク質の安定化効果
使用抗体:HRP標識抗体
残存活性:初期値を100とした場合の吸光度の経時変化
体外診断薬用機能性ポリマー Sciforiem® PL 1000シリーズ