センシング&データソリューション Fichvita®
独自開発のセンシングデバイスやそれにより取得したデータの加工・可視化・分析といった活用、さらにはAIによるソリューションの提供など、モノづくりに留まらない新たな価値を社会へご提案します。
これまでの歩み・今後のビジョン
当社の保有するケミカル素材を活かしたデバイス開発が出来ないか、というところからFichvita®の源流はスタートしています。こうして開発された当社独自のシート型静電容量式センサーは2020年より介護分野で実用化されています。今後はデバイス開発のみに留まらず、自社内でのデータ分析技術、また社会で急速に発達する新たなテクノロジー（AIなど）や汎用のセンシングデバイスの組み合わせにより、安心・安全・豊かな社会の実現に向けてセンシング＆データによる新たなソリューションを提供していきます。
センサーにおけるFichvita®の活用
Fichvita®のセンサーは、シート状のユニットを組み合わせて使用する非光学式行動検知システムです。
独自開発のセンシングデバイスにより、安心・安全・豊かな社会の実現に向けて新たなインターフェースを提供していきます。
採用事例
Fichvita®の安定した検知精度と実使用に耐えうる耐久性が評価され、2020年より介護ベッド大手のパラマウントベッド株式会社に採用いただいています。
業界初となる、自動で姿勢を検知する方式の採用
Fichvita®のセンシングシステムは、マットレスを挟み込むように上下に電極デバイスを配置することにより、人の動きに合わせてその位置を検知し、マットレスに組み込まれた制御ユニットに情報を伝達します。制御ユニットは、マットレスを最適な硬さに変化させたり、中のエアセルを膨らませ、寝返りをサポートする働きかけをします。また、離床しようと身体を起こした際にはセンサーが姿勢を検知し、マットレスが自動で内圧を上げ、ベッドの端に座った際の姿勢を安定させます。
お客様の声：パラマウンドベッド株式会社 技術開発本部 マットレス開発チーム様
ここちあ利楽flowは、以下のシーンで役立つよう、体形を自動で判別してかたさを調整する機能と、臥床者に不快感を与えない自動体位変換機能の開発を進めてきました。Fichvita®とのコラボが、それらを実現するのにとても役に立ちました。
【Fichvita®を搭載したここちあ利楽flowの活用場面】
１．I.C.U.急性期
交通事故による入院等、触れると痛みを伴う患者の体位変換
高体重で多くのラインが接続された患者の体位変換および姿勢変化に伴うかたさ調整
２．高齢者施設
介護の経験年数が短くても、手技の差のない体位変換
３．高齢者の在宅介護
夜間の体位変換介護による、介護者の睡眠不足・疲労軽減
Fichvita®を活用したデータサービス
センサーなどのデバイスから取得したデータを収集し蓄積や分析を行います。最終的にはアプリケーションとして収集・分析したデータを加工・可視化し、生活を豊かにするサービスを提供することを目指しています。
お問い合わせ
トーヨーケム株式会社 情報通信材営業本部 営業1部 機能性フィルム課