耐黄変ドライラミネート接着剤 LIS-7011

• 開発背景
• 特徴
• 用途例
• 製品データ
• 物性データ

開発背景

産業資材分野におけるラミネート接着剤は、近年、EV（電気自動車）・FCV（燃料電池自動車）の需要拡大、環境配慮を背景として、過酷環境下での
長期耐久性のニーズが高まりつつあります。
ラミネート接着剤は、生産時における扱い易さ、製品設計の自由さ、コストの観点から、ウレタン系接着剤が幅広く使用されております。一方で、長期耐久性を求められる用途では耐加水分解性が課題となるケースがあります。

この度、弊社は、グループ企業であるトーヨーケム株式会社のアクリル樹脂技術を応用し、耐加水分解性のブレイクスルーを実現したアクリル樹脂系ラミネート接着剤「LIS-7011」を開発しました。アクリル樹脂系接着剤は、各種耐性に強い反面、堅脆い特徴がありますが、本開発品は、特殊な処方設計により柔軟な塗膜設計を実現しております。

特徴

• 優れた耐加水分解性
• 優れた耐候性・耐熱性
• 優れた耐油性

用途例

• 車載用部材（絶縁シート・ガスケット用複合材・音響関連・電池周辺・耐熱/耐久性要求部材）
• 屋外建材
• 電子デバイス関連

製品データ

物性データ

耐候性（耐湿熱性）・耐油性データ

開発品（アクリル系）芳香族NCO LIS-7011/LCR-1310 = 100/7
開発品（アクリル系）脂肪族NCO LIS-7011/LCR-1032 = 100/4

※上記の数値は測定値であり、保証値ではありません。

試験方法

構成：耐熱基材/PET/耐熱基材
加工条件

• 塗布量：6g/㎡Dry
• 圧着温度：40℃
• エージング：60℃×3日

DH試験：85℃85%RHに2000時間経時
耐油性試験

• 浸漬油：イソオクタン/トルエン = 50 / 50
• 経時温度：80℃
• 時間：100H
• 経時後のラミネート強度測定