ラミネート接着剤とは
ラミネートとは
プラスチックフィルム・アルミ箔・紙など貼り合わせて層にすること。
ラミネート接着剤とは
ラミネート接着剤は、異なるフィルムを貼り合せることで新たな機能を持つフィルムを製造するために使用します。
接着剤メカニズム
界面接着力を決める3つの作用
1.機械的結合(アンカー効果)
被着材の凹凸に接着剤が入り込んで硬化することで接着する。
2.物理的相互作用(二次接合力)
接着剤の分子と被着材の分子が十分に双極子状態となった分子同士が引き合うことができる(分子間力)この相互作用が分子の数だけ積み重なって接着する。
3.化学的相互作用(一次接合力)
接着剤と被着材の間で共有結合や水素結合を形成することで接着する。
代表的な塗工図
ドライラミネートの塗工図
ドライラミネートは、有機溶剤で希釈した接着剤を基材(フィルム)にコーティングし、乾燥ゾーンで乾燥後、加熱したロールで、もう1方の基材と圧着して張り合わせる方式です。
特徴
耐熱性・耐薬品性などの包材の要求に適した接着剤を選定します。レトルト食品やボイル食品などの食品パッケージ、洗剤などの非食品のパッケージ、ラミネート鋼鈑などの工業用分野に幅広く使用されているラミネート方式です。
工程
無溶剤型(ノンソル)ラミネートの塗工図
コーター部に多段ロールを用いて、有機溶剤を使用しない接着剤を加熱して薄膜にコーティングし、貼り合わせる方式です。
特徴
有機溶剤を用いないのでVOCの排出が大幅に削減され、環境面に優れたラミネート方式です。
残留溶剤のない安全な包材を提供が可能であり、また高速塗工による生産性効率の向上に寄与します。
工程
押出しラミネートの塗工図
押出しラミネートは第1基材(フィルム)に接着剤(アンカーコート剤)を塗工し、ポリエチレン樹脂などの熱可塑性樹脂を高温で溶融してフィルム状に押出して圧着と同時に冷却する方法です。
特徴
軟性と引き裂き性に優れたラミネートフィルムが得られ、液体や顆粒の包装や漬物などのボイル食品用途に使用されています。
工程
お問い合わせ
東洋モートン株式会社
TEL:03-3272-3394