製品・ソリューション

感熱ラベル用ホットメルト

離型紙レスでCO2削減&作業性向上

感熱ラベルとホットメルト
トーヨーケムのホットメルトを用いた感熱ラベルは、剥離紙レスの構成のため一般的な水性粘着ラベルと比較してCO2排出量を約60%削減可能。また廃棄物の削減や原反ロールのハンドリング性などの面で作業性向上に貢献します。

感熱ラベルとは?

飲料や食品の容器用ラベルとして最も一般的に用いられるのは「粘着ラベル」です。粘着ラベルは、離型紙を剥がし糊面を圧着することで容器にラベルを貼り付けます。一方 「感熱ラベル」とは、常温では接着性を持たず、加熱することで接着剤が活性化し容器などに貼り付け可能となるラベルです。専用のラベラーを用いて接着剤面を加熱し容器にラベリングをします。
感熱ラベルは用いられる接着剤の種類によって「ディレードタック型」と「ホットメルト型」の2つに大別されます。


粘着ラベル・感熱ラベルの構成
粘着ラベル・感熱ラベルの構成
粘着ラベル・感熱ラベルの構成
粘着ラベル・感熱ラベルの構成

ホットメルトとは?

常温では固体ですが加熱すると溶融し液状になり、冷却すると再び固化する接着剤です。
詳しい説明は以下をご覧ください。

ホットメルトとは~環境にやさしい接着剤~

接着剤、粘着剤、ホットメルトの違いとは 

ホットメルト型感熱ラベルのメリット

ホットメルト型感熱ラベル 粘着ラベル ディレードタック型感熱ラベル
CO2排出量
バイオマス化

対応可能(バイオマス度50%以上)

対応可能

×

不可

規制物質(DHCP)有無
非含有

非含有
×
含有
剥離紙有無 無し
・廃棄物削減
・原反の輸送性向上
・原反の長尺化が可能
(=ロール切替頻度の削減)
有り 無し
ラベラー 感熱ラベラー 粘着ラベラー 感熱ラベラー
取扱い上の注意 - -

×粉吹き現象の恐れ

粘着ラベルとの比較

剥離紙が無いことにより、環境対応や作業性の面でメリットがあります

粘着ラベルと感熱ラベルのCO2排出量の比較
ラベル使用時のCO2排出量
ホットメルトを用いることで塗工時の乾燥工程が不要となること、また剥離紙が無いことで、生産時のCO2排出量を約60%削減することが可能です。
(例)ラベル面積5cm×20cmで1億本生産した場合:415tの削減 ※粘着ラベル:685t 感熱ラベル:270t

また剥離紙不要の構成は、廃棄物の削減・原反ロールの輸送性向上・長尺化によるロール切替頻度の削減などのメリットにも繋がります。
粘着ラベルと感熱ラベルのCO2排出量の比較
ラベル使用時のCO2排出量
ホットメルトを用いることで塗工時の乾燥工程が不要となること、また剥離紙が無いことで、生産時のCO2排出量を約60%削減することが可能です。
(例)ラベル面積5cm×20cmで1億本生産した場合:415tの削減 ※粘着ラベル:685t 感熱ラベル:270t

また剥離紙不要の構成は、廃棄物の削減・原反ロールの輸送性向上・長尺化によるロール切替頻度の削減などのメリットにも繋がります。

※算出条件 ①粘着ラベル(水系)...坪量:紙ラベル85g/㎡、剥離紙:紙50g/㎡+PE30μm、塗布量:20g/㎡(DRY) 、固形分:アクリル60%(乾燥工程有)、工程紙:坪量300g/㎡(10回使用) ②感熱ラベル...厚み:紙ラベル85g/m2、ホットメルト使用量:12g/㎡

ディレードタック型感熱ラベルとの比較

剥離紙無しの構成である点は共通ですが、ホットメルト型感熱ラベルには以下のような面でメリットがあります。

ディレードタック
  • バイオマス化が難しい
  • 規制対象物質であるDHCP(フタル酸ジシクロヘキシル)を含有する場合がある
  • ラベルから粉吹きが発生するため、ラベラーの清掃・ラベルの表面汚れが発生
ホットメルト
  • バイオマス化可能
  • DHCP非含有
  • ラベルから粉吹きが発生しない

感熱ラベル用ホットメルトの性能

ラベルメルト®BL-8506A(開発品)基本物性

粘度

(150℃) 5,300mPa・S

(160℃) 4,000mPa・S

軟化点 72℃
色相 淡黄色
バイオマス度 50%以上

接着性能

ラベル基材 被着体 接着力(N/15mm)
ガラス 紙材破
CPP 紙材破
PET 紙材破
OPP ガラス 2.2(凝集)
CPP 2.5(凝集)
PET 2.9(凝集)
PET ガラス 4.9(凝集)
CPP 3.5(凝集)
PET 4.1(凝集)

※シール条件:100℃・0.1MPa・0.3秒

その他の一般的なラベル

容器の形状や素材・意匠性・生産プロセスなどにより、以下のようなラベルも用いられます。

ロールラベル

ラベルの両端にホットメルトを塗工して容器に巻き付けるタイプのラベルです。ラベルの薄膜化や剥離紙レスによりCO2排出量を低減することが可能です。

当社のロールラベル用ホットメルトのご紹介はこちら

シュリンクラベル

筒状のラベルをボトルに被せた後、水蒸気などで加熱してラベルを収縮させて容器に巻き付ける方法です。異形容器に対応可能で意匠性に優れます。

グルーラベル

水に溶かした糊を紙ラベルに塗工しながら貼りつけるラベルです。廃棄物は少なく、糊は比較的安価です。

お問い合わせ

トーヨーケム株式会社 包装・工業材営業本部 アドレ営業部

トーヨーケム株式会社