ハイソリッド水性グラビアインキ アクワエコールSXシリーズ
ハイソリッド水性グラビアインキ アクワエコールSXシリーズのご紹介です。インキ高濃度化による溶媒分削減と浅版化によるインキ塗布量削減が乾燥性の向上を実現し、既存の印刷設備でも従来のグラビアインキに匹敵する高い生産性を確保します。
アクワエコールSXシリーズの特徴
揮発分が、水・アルコール主体の水性インキであるため、以下の特徴を有します。
- 印刷作業環境が改善:印刷時雰囲気ガスが、有機溶剤より安全な水・アルコール
- 地球環境に配慮:VOCとCO2の排出量低減を両立
- 包材安全性の向上:残留溶剤が、有機溶剤より安全な水・アルコール
また、ハイソリッドインキであるため、低版深と組み合わせることで揮発水分が低減し、乾燥に必要なエネルギーを削減できます。これにより、既存油性印刷機で水性印刷が可能となり、水性印刷機では生産性向上が実現します。
アクワエコールSXシリーズの仕様
ラインナップ
F23黄、F121紅、R39藍、R92墨、R63白、Rメジウム、R79草、Z821紫、R180赤(指定可燃物 可燃性液体)
※アクワエコールSXは、生インキをザーンカップ#3で20-25秒程度と低粘度に設計しております。比較的沈降しやすいため、良く振ってご使用ください。
適用フィルム
グレードやロットにより着肉に注意が必要な場合がございます。詳細は担当営業もしくはお問い合わせフォームよりご相談ください。
フィルム種類 | 印刷可否 |
---|---|
OPP | ○ |
強静防OPP | ○ |
KコートOPP | ○ |
PVAコートOPP | ○ |
防曇OPP | ○ |
一般PET | ◎ |
静防PET | ○ |
透明蒸着PET | ○ |
KコートPET | (○) |
一般ONY | ◎ |
KコートONY | (○) |
透明蒸着ONY | (○) |
- 印刷可否 … ◎;特に問題なく実績もある ○;グレード・印刷条件を選定すれば問題なく実績もある (○);実績はないが問題ないと考えられる
使用方法
希釈溶剤
- 色用希釈溶剤 … AQ722溶剤(水:アルコール=41:59 非危険物)
- 白用希釈溶剤 … AQ742ST溶剤(水:アルコール=29:71 危険物)
点滴溶剤
- 滴下溶剤 … 水:アルコール=21:79(危険物 第4類アルコール類)
硬化剤
- AQLPハードナー3000(非危険物)
耐ブロッキング適正向上、ボイル・レトルト適性などラミネート適性付与を行う場合、対生インキ5%の添加をお願いします。残肉使用時も再度生インキに対し5%の添加をお願いします。
温度管理について
アクワエコールSXシリーズは、ハイソリッド設計であることから温度による粘度変化が大きくなっております。液温を20~25℃に管理していただくことで安定した印刷が可能になります。
お問い合わせ
東洋インキ株式会社 マーケティング本部
TEL:03-3272-7693