製品・ソリューション

ラミネート包材用紫外線カットコート剤 Z254 クリヤ UV NT

優れた紫外線(UV)カット性能により、内容物の劣化を防ぎフードロス削減に貢献する高透明のコーティング剤です。ハイソリッドタイプのため、低版深塗布で高いUVカット能が得られます。ノントルエン・ノンMEK型です。

インキ性状
外観 乳白色半透明
仕上がり粘度 約14秒/ザーンカップ#4, 25℃
溶剤組成 酢酸エチル/酢酸nプロピル/イソプロピルアルコール/プロピレングリコールモノメチルエーテル
不揮発分 約40%

※上記数値は参考値であり規格値ではございません。

紫外線カット能およびヘイズ値

紫外線カット率及びヘイズ値
インキ 印刷版 光線透過率 ヘイズ値
紫外線(220~360nm)カット率 (%) 可視光(380~780nm)透過率 (%) ヘイズ値 (HZ) 全光線透過率 (TT)
ー(無地) 42.1 91.5 6.1 91.7
N532LP クリヤ UV-S 腐食 200線 20μ 94.2 90.3 7.1 91.1
N254 クリヤ UV NT ①腐食 200線 20μ 99.2 89.3 15.3 90.5
②腐食 200線 15μ 97.3 89.7 13.4 90.8

※含トルエン型、従来品

光線透過率及びヘイズ値

※測定機器
 光線透過率:分光光度計 V-560(Jasco社製)にて積分球を使用して220~780nmの透過率を測定しました。
 ヘイズ値:ヘイズメーター NDH2000(日本電色工業社製)にて測定しました。

※評価サンプル作成条件(例)
 <インキ配合>
  Z254 クリヤ UV NT 100部/LN102溶剤 調整
  ※印刷粘度:ザーンカップ#3 16秒
 <印刷>
  機械:弊社小型輪転印刷機/基材:処理OPP/版:①腐食200線 20μベタ版 ②腐食200線 15μベタ版
 <構成>
  OPP/Z254 クリヤ UV NT/接着剤(DL)/CPP
 <接着剤配合>
  TM-320 18部/CAT-13B 13.5秒/酢酸エチル 調整
 <ラミネート>
  機械:弊社簡易ラミネーター/接着剤:バーコーター塗布、Dry塗布量 約2.5g/m2
 <使用フィルム>
  OPP:FOR 20μ(フタムラ)/CPP:FHK2 30μ(フタムラ)

使用上のご注意

  1. 十分な紫外線遮断効果を得るために、ご使用に際しては以下の点に留意してください。
     ・印刷版深は20μ(200線)以上を基準にしてください。
     ・印刷粘度はザーンカップ#3-16 秒以上を基準にしてください。
     ・リオアルファSRメジウムなど、他のインキを混合することは避けてください。
  2. ボイル、レトルト使用について
     下記構成における弊社試験の結果は以下の通りです。
     ・ボイル使用(85℃・30分):適用可能と考えます。
      試験構成:
       ONyまたはPET/インキ/DL(エステル系接着剤)/LLDPE
       ONy…ON-RT 15μ(ユニチカ製)
       PET…E5100 12μ(東洋紡製)
       接着剤…TM-569/CAT RT-37(東洋モートン製) 塗布量 3.8g(dry)/m2 (実測値)
       LLDPE…TUX-FCD 50μ(フタムラ化学製)
     ・レトルト使用(120℃・30 分):本インキ単色の場合は適用可能と考えます。
      ただし色インキまたは白インキと重ねた場合には、レトルト後に当該部印刷基材が延伸に伴い破断しやすい傾向が認められましたので、 十分ご確認の上でご使用ください。
      試験構成:ONy/インキ/DL(エステル系接着剤)/CPP
       ONy…ON-RT 15μ(ユニチカ製)
       接着剤…TM-569/CAT RT-37(東洋モートン製) 塗布量 3.9g(dry)/m2(実測値)
       CPP…ZK207 60μ(東レフィルム加工製)
     ・ハイレトルト使用(135℃・30 分):適用不可
      試験構成:PET/インキ/DL(エステル系接着剤)/ONy/DL(同)/CPP
       PET…E5100 12μ(東洋紡製)
       接着剤…TM-250/CAT RT-86L-60(東洋モートン製) 塗布量 3.9g(dry)/m2(実測値)
       ONy…ONMB-RT 15μ(ユニチカ製)
       CPP…ZK207 60μ(東レフィルム加工製)
  3. ブロッキングの問題から、両面処理OPPフィルムのご使用はお避けください。

なお、上記性能はあくまで弊社試験データの一例です。印刷(塗工)条件、加工条件、方法、基材などよって、得られるインキ性能は異なります。ご使用に際してはその用途も含め、十分ご確認の上ご使用ください。

お問い合わせ

東洋インキ株式会社 マーケティング本部

東洋インキ株式会社