製品・ソリューション

においを飛躍的に抑えた粘着剤

快適な室内環境作りに最適

低VOC粘着剤使用イメージ
VOC(揮発性有機化合物)はシックハウス症候群や化学物質過敏症の原因とされることから、特に内装材用途では低VOCが必須となっています。
さらに、自動車内装においてもEV化や自動運転技術の発展に伴い車内の“居住空間化”が進み、より快適な環境を求めて低臭気・低VOC材料の需要が高まっており、内装材料における「低臭気・低VOCニーズ」は世界的なトレンドとなっています。
当社は、内装用粘着剤の実績に基づいた独自技術を生かし、快適な室内環境づくりに適した低臭気・低VOC粘着剤を開発しました。

臭気とVOCについて

臭気とVOCは相関しており要請削減効果の両立が可能
テープ類や接着剤などの不快な臭気要因の一つはVOC成分に由来しています。
粘着剤に含まれるVOCを極力低減することにより臭気を抑制することができます。
  • VOC:Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)
  • 臭気の感じ方には個人差があります

臭気とVOCは相関しており抑制削減効果の両立が可能です。

VOC(13物質とT-VOC)

  • VOC
    揮発性有機化合物のことで、主な物質で約200種あります。
    その内13物質について、厚生労働省では室内濃度の指針値を示しています。
  • T-VOC
    複数のVOCの混合物の濃度レベルのことで、厚生労働省では室内濃度の暫定目標値を示しています。
VOC 室内濃度指針値[μg/m3
ホルムアルデヒド 100
アセトアルデヒド 48
トルエン 260
キシレン 200
エチルベンゼン 3800
スチレン 220
パラジクロロベンゼン 240
テトラデカン 330
クロルピリホス

1

但し小児の場合は0.1

フェノブカルブ 33
ダイアジノン 0.29
フタル酸ジ-n-ブチル 17
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 100
総揮発性有機化合物量(T-VOC)

暫定目標値

400

※ 出典:厚生労働省「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」(平成31年1月17日)

新製品 EXK 21-046

従来の低VOC粘着剤では、VOC13物質を低減できているものの、乾燥工程後にT-VOCが微量ながら残存し、においの要因となっていました。
そこで塗膜に残存しにくい材料を選定し、当社独自の重合・配合技術を駆使し、粘弾性制御により従来の粘着物性を損なう事なく、T-VOCと臭気を低減させることに成功しました。

T-VOC含有量および臭気 比較データ

T-VOC
T-VOC
臭気
臭気
  • 構成:粘着剤65g/m2 /不織布 /粘着剤 65g/m2
  • 105℃-2min乾燥、23℃-50%RH×7日養生後
臭気 評価基準 概要
Grade 1 においを感じない(Not noticeable)
Grade 2 においを感じるが不快ではない(Noticeable, not objectionable)
Grade 3 はっきりにおいを感じるが、まだ不快ではない(Clealy noticeable, but still not objectionable)
Grade 4 不快(Objectionable)
Grade 5 非常に不快(Very objectionable)
Grade 6 耐えられない(Unbearable)

粘着物性

住宅や自動車の内装用途などに最適な、低臭気・低VOC粘着剤です。

EXK 21-046 従来品
BHS 8515(架橋剤)[部] 3.1 2.5
粘着力[N/25mm] 対SUS 貼り付け20分後 24.5 22.1
貼り付け24時間後 23.3 21.1
対PP 貼り付け20分後 16.1z 12.4z
貼り付け24時間後 16.6z 12.5z
保持力[mm] SUS 80℃-1kg-7万秒 0.5 0.2
  • 構成:粘着剤65g/m2 /不織布 /粘着剤 65g/m2
  • 105℃-2min乾燥、23℃-50%RH×7日養生後
  • z:zipping

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トーヨーケム株式会社 包装・工業材営業本部 営業1部

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