グラビア製版

東洋FPPでは、グループ内でインキ製造から製版までを手掛けている強みを生かし、多様な印刷表現を実現することが可能です。
豊かな色彩表現、印刷適性において要となるグラビアシリンダーは、パッケージ用途のほか、接着剤・コーティング剤用途や、電子材料向け高精細・薄膜塗工版へと活躍の場を拡げ、ミクロのレベルでの「情報」「感性」「機能」の伝達に貢献します。

東洋FPPのグラビア製版の特徴

エッチング技術・セル深度技術・特殊スクリーンを用いて製版を行い、更なる高意匠性・機能性を実現します。

  • 製版技術と多様な特殊インキの組み合わせで、高意匠性や機能性を実現
  • インキと製版の特性に合わせて、最適な条件の設計が可能
  • 特殊インキでの印刷適性を向上

東洋FPPの事業フィールド

パッケージ

私たちの日々の生活は、パッケージを始めとする多彩な生活用品や装飾された書籍などに囲まれており、その多くはフィルムや紙に印刷されています。
デザイナー、メーカーのメッセージである色彩・デザイン・情報を的確に再現してお届けする為、我々のグラフィックアーツと製版の技術が役立ちます。

接着・コーティング

パッケージを始めさまざまな生活用品・工業製品は、多層薄膜素材の接合や粒子状の微細物の塗工によって構成され、内容物の保護、耐性の強化、美粧化が可能となります。
ここには各種の接着剤やコーティング剤の塗加工が必要です。我々の高精細製版技術はこの精密な塗加工に貢献しています。

プリンテッドエレクトロニクス

高度な情報通信技術を支える電子材料や、回路形成には、極めて高度なグラビア塗工が一部使われています。
グラオフ用ロールの経験を活かし、ミクロン単位での超高精細パターニングや、微細RFID回路用途、 その他高精度薄膜塗工を可能とするプリンテッドエレクトロニクス向けグラビアシリンダーを提供いたします。

用途別グラビアシリンダーの詳細はこちら

生産設備

製版設備の一例

大型シリンダー用彫刻機

K500XXL・グラボスターを導入し、その豊富な彫刻ヘッドのラインナップにより、粗線深版から高細線まで幅広い製版を可能にしています。

レーザー製版システム

超高精度のレーザー光でグラビアシリンダーに焼き付け製版を行う装置です。シリンダーのセットアップを含めて高度な自動化を達成したシステムです。

高精度研削機ポリッシュマスター

高速回転するダイヤモンドカッターで、銅メッキされたシリンダー表面を±5ミクロンの高精度で研削します。優れた見当精度で安定した印刷が得られ、印刷ロス低減を具現化します。

デジラス5000

産業資材分野での塗加工用グラビアロールとして用途に応じた版設計を可能とし、多くの塗布量を必要とする粗く深い版をはじめ、 高い精度が求められる電材用途関連ロール、プリンタブルエレクトロニクス、その他セキュリティー関連などの超高精細の製版が可能です。
デジラス5000は超高解像度レーザー照射によってμm単位で図形を描画します。CADソフト等を用いれば自由なセル形状、ピッチ、角度の調整が行えます。
レーザー照射後は腐食液によってセルを形成するので、深度コントロールも自由自在です。

製版可能スペック
総軸長 ~3000㎜
面長 ~2350mm
直径 φ50~φ350mm
重量 ~800kg
線数 15~500L/inch
深度 10~300μ
照射最高解像度 25400dpi

デジラス5000 製版工程

東洋FPPの画像処理・品質保証

DTP画像処理システム

Artworker、PackEdge(ESKO)の各システムにより、デザインから集版、レタッチ、特殊製版処理などをフルデジタルの下で迅速かつ柔軟に対応することができます。

グラビア・マルチ校正機

出荷前のシリンダーを使用した本機印刷並みの校正刷りが可能で、製版メーカーとしての品質保証を行っています。また、活用次第で印刷工場での立会いを省略することも可能です。

お問い合わせ

東洋FPP株式会社 カスタマーサポート本部

東洋FPP株式会社